ももばちの軌跡

人のヤミが好きなだけのももばちの、ヤミの悲鳴とアイ。自分のヤミと向き合いながら生きる、ももばちの奮闘記。

走りたいのに、動けない。突然止まったエンジンを思う

年末年始のあたたかい支援から、自分の本当に在りたい方向へと走り出した。

 

こんな喜ばしいことはない。

そう思っていた。

 

でも、いつしか、どんなに動き回っても収入に結びつかない現状に焦り始め、

とにかく進まなければと必死にクロールをしていたはずが、その場でただただ溺れそうになっている自分に気づいた。

 

それでも、止まるわけにはいかないという強いエネルギーに突き動かされ、バタバタと無限のタスクをこなし、それなのに一向に前に進めていない自分に、苛立ちさえ感じていた。

 

とにかく早く形にしなければ。

 

毎日すごく忙しいのに、何一つ軌道に乗せれていない。

 

ふと冷静に今の自分を見た時に、焦って形にしようとしているものが、自分の真ん中の表現なのか分からなくて、急に不安になった。

 

在りたい方向へ舵をきるために動き始めたのに、焦りだけで形にしようとしている表現は、本当に私のやりたいことなのか。

 

一度立ち止まらなければいけないという気持ちと、そんなこと言ってられない進むしかないという気持ちが交差する。

 

自分の中の焦りや不安、違和感に気づいた時、張り詰めていた糸が切れたように、エンジンがピタリと止まった。これまで無我夢中で走り続けてきたのが嘘のように、何も手につかない。

 

このままだと、来月の生活費を稼げない。またエンジンをかけ直さなければ。

そう焦る私の奥底で、

 

「そこまでして生きたくないよ」

 

と、聞きなれた声がぽつりと聞こえた。

お前、まだいたんか。

 

とにかく前に進むために、目を逸らしていた気持ちがあった。

あったかいエネルギーをもらったんだから、そんなこと感じちゃいけないって消し去ろうとしてたけど、ほんとは、苦しかった。

 

もっとゆっくり、自分の中から湧きあがるエネルギーを感じながら、丁寧に紡ぎたかった。

 

でも、現実問題そんな呑気なことを言っていたら、生活できなくなるのも事実。

 

生きたいんだ、私は。

生きるために、走り抜けたいんだ。

 

走りつづける苦しさも焦りも不安も、全部大切に感じながら、それでも私は、もう一度走り出したい。

 

だからお願い、もう一度私に、エンジンをかけさせて。

 

苦しくてもいい、ズレててもいい、泣きながらでも、走り抜けてやる。