「何が食べたい?」
「どれが好き?」
「何したい?」
かつて、そんな質問を恐れていた時期があった。
「なんでもいい。」
なんでもいいわけ、なかったはずなんだ。
でも、心の声を無視して、「なんでもいい」って言い続けてたら、気づいた時には心の声が聞こえなくなってた。
自分が何を求めてるのか。何が好きで、何がほしくて、何がしたいのか。
どんなに自分に問いかけても、心の声は返ってこない。
なんでもいいわけ、なかったはずなのに、
いつのまにか、なんでもよくなってた。
そんな自分に嫌気がさして、大学に入った頃から、私は「なんでもいい」をやめた。
心の声は聞こえなくても、とりあえず「これがいい!」と言ってみることにした。
そしたら不思議と、ほんとにそれがいいような気がしてくる。
自分の発する言葉で、心を騙していたとも言えるかもしれない。
そんなことを続けて4年。最近は、心の声らしきものが聞こえるようになってきた。
でもそれが、本当に自分の声なのかは、よく分からない。
私が試しているやり方が正しいのかも、分からない。
でも1つだけ、これを読んでくれてる人に、伝えたいことがある。
心の声は、一度失ったら簡単には取り戻せない。
「なんでもいい」で、心の声を殺さないで。